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勉強会の予定・記録

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2001-12-20

第26回 イギリス図書館ツアー報告

20:12 | はてなブックマーク - 第26回 イギリス図書館ツアー報告 - 勉強会の予定・記録

日時

2001年12月20日(木)

会場

附属図書館3階研究開発室

発表者

イギリス図書館ツアー参加者

参加者

呑海、冨岡、江上、清嶋、飯田、堀部、早川、杉本、奥田、吉田、山口、後藤、天野、山中、藤原、赤澤

発表内容

  1. 呑海沙織  イギリス図書館ツアーの目的・ingenta/BIDS
  2. 赤澤久弥  EEVL実践編
  3. 堀部文子  奈教大図書館と英国大学図書館を比較して:カウンターまわりのサービスを中心に
  4. 早川順子  ショートローン
  5. 清嶋 愛  イギリス日記1
  6. 藤原由華  大学図書館の館内配布リーフレット紹介
  7. 山中節子  英国の大学図書館の利用者向け案内資料について(付:ブリストル大学図書館)
  8. 天野絵里子 イギリス日記2

資料

EEVL実践編'Discover the Best of the Web'
  • EEVLってなに?

EEVL は、工学・数学・コンピューティング分野を対象として、イギリス高等教育関係者をメインターゲットに、インターネットリソースへのアクセスポイントを提供。

RDN を構成する 5 Hubs の一つ。RDNについては、先に藤原さんがサブジェクトゲートウェイの一つとして紹介。→第20回勉強会

EEVLのバックグラウンド等についての詳細な情報は → HOME>ABOUT


  • EEVLを使う!
    • <4つのインタフェース>

共通(3分野横断・デフォルト)および工学(Engineering)、 数学(Mathmatics)、コンピューティング(Computing) の各分野の計4つのインタフェースをもつ。

    • <検索機能>
      • 1.キーワード検索

それぞれのインタフェースに次の4画面が用意されている。 タブで切り替え。

'ALL': 以下の3オプション横断検索(検索結果は、カタログ検索→エンジン検索の順で表示される)

'EEVL CATALOGUE': インターネットリソースカタログ

'KEY SITES': インターネットリソースカタログのうち、特に重要もしくは良質なサイト

'SEARCH ENGINE': EEVL Catalogueに収録されたページとそこからリンクしているページの全文

        • カタログ検索のしぼりこみ機能 (「」内は適当に命名したものです)
          • 「レコード中の検索語の現れる場所」プルダウンメニュー:  Word anywhere(どこでも・デフォルト)/ Title / URL / Description / Author
          • 「複数検索語の掛け合わせ」ラジオボタン: Any(デフォルト)= OR検索 / All= AND検索 / Phrase= フレーズ検索。'Any'条件の場合、検索語を2つ入れたならば、2つとも含むレコードから順に表示される。
          • 「検索語そのまま」チェックボックス: チェックがあれば、検索語そのままで検索。なければ検索語は自動的にトランケーションされる。(i.e. engineer = engineers,engineering)
          • 「タイトルだけ」チェックボックス: チェックがあれば、検索結果をタイトルだけで表示する。ない場合の検索結果は、タイトル、レコードの説明(「Description」)などが表示される。
          • 「リソースの場所」ラジオボタン: World(デフォルト)= 限定なし / UK / Europe。'Europe'は、'UK'を含む。
          • 「主題限定」プルダウンメニュー: 3つのプルダウンメニューをからなる。Engineering / Mathematics / Computing の3メインセクションとそれぞれに属するサブセクションから選択できる(メインセクションどうし、同じメインセクションに属するサブセクションどうし、メインセクションと別メインセクションに属するサブセクションどうしなどの任意に組み合わせが可能)。各分野のインタフェースでは、該当分野のメインセクションがプリセットされている。
          • 「リソースタイプ選択」チェックボックス: チェックしたリソースに限定する。 (e.g. commercial, higher academic sector, e-journals, courseware, mailing lists)
          • 「リソースタイプ掛け合わせ」チェックボックス: OR(デフォルト)/ AND

カタログ検索の詳細な情報は →  SEARCH HELP

・'ALL'と'SEARCH ENGINE'の検索機能は、上記カタログ検索に準じている。それぞれの画面のSEARCH HELP参照。

      • 2. ブラウズ検索

各分野の'ALL'画面からは、カタログ標目をツリー展開しながらのブラウジングができる。

(e.g. Engineering > Electrical, Electronic and Computer Engineering > Electrical Engineering > Electrical Circuits, Components and Equipment)

    • <その他の機能>

「サイドバー」からその他の関係サービスへリンクする。 (e.g. 他のインフォメーションゲートウェイへのリンク集: Subject Launch Pad)

また、サイドバーは、各分野インタフェース毎に特化している。

たとえば、工学の Engineering E-journal Search Engine (EESE) は、EEVLカタログに収録されている電子ジャーナルのフルテキスト検索機能。

EEVLサイト構成の詳細な情報は → HOME>SITE GUIDE


  • EEVLのレコードってどんなもの?
    • フルレコードに見える項目: Title、Alternative Title、URL、Description、Resources、Classification、Location、Country of Origin、Language  → EEVL FULL Recordの例

注: Classification は階層構造をもつ。副出あり。'Key Site'はアイコンで表示。

    • レコード選択の基準

EEVLへサイトを推薦する際のガイドライン → HOME>ABOUT>SUGGEST A SITE> SUGGESTION GUIDELINES

      • 「どんなレコードが適当?」

EEVLの目的は、イギリスの高等教育と研究者コミュニティのために、インターネットリソースについて、

「特定・選択・評価・記述・アクセス提供」すること。 ターゲット利用者に適したレコードが対象。

次のようなものはふつう含まない: 個人ページや他のリソースへの単なるリンク集・ローカルに特化したもの・一時的な性質のもの

      • 「レコードの説明に必要なもの」

誰が提供しているかの詳細・実質的に提供している内容について・購読、ソフトウェアなど必要な条件の詳細・その他(レイアウト、画像の多用)

      • 「どうやってリソースを評価する?」
        • 実質的な内容があるか
        • EEVLのターゲット利用者に適当な内容か
        • EEVLのコレクションの中でユニークか ← コレクションビルディングの発想が新鮮
        • 情報は持続的なものか
        • 情報はしっかりしたソースからとられているか
        • なんらかのクオリティコントロールがされているか
        • ちゃんとアクセスできるか
        • オンラインヘルプや詳細な連絡先があるか
        • 印刷された文書があるか

  • EEVLを作っているのは?

「イギリスの複数の大学、機関のインフォメーションスペシャリストのチームによって、作成および運用」されている。 → HOME>ABOUT ← 'ABOUT'や'CONTACTS'で、自らの情報を提供しているのは、web上のサービスでは必須なのでは。

    • 中心組織は、Heriot Watt University (lead site)、University of Birmingham、 Cranfield University、University of Ulster。
    • Heriot Watt Univ. が、EEVL全体の運営の中心。同大の図書館が運営と情報管理を担う。また工学分野は、Heriot Watt Univ. の担当。
    • 工学分野のうち、Aerospace and Defence section は、Cranfield Univ. を中心とするAERADEが担当。
    • 数学分野は、MathGateが担当。MathGateは、Univ. of BirminghamのInformation Services(コンピューティング、図書館、メディアサービス等の統合組織)とLTSN Maths, Stats & OR Networkの共同組織。
    • コンピューティング分野は、Univ. of Ulster を中心とする、LTSN for Information and Computer Sciences が担当。
    • 'Subject Consultants' が、コンテンツへのアドバイスやリソースのカタログに協力。

EEVLの組織構成の詳細は → HOME>EEVL ORGANISATIONAL STRUCTURE

※肩書きからみると、構成員はほとんどがライブラリアンである。 → HOME>ABOUT>CONTACT INFORMATION


  • インターネット資源を使いこなすために

Webによるサブジェクト毎に特化したチュートリアルプログラム、The RDN Virtual Training Suite (VTS) 。

EEVL関係のサブジェクトへのリンク → HOME>VTS

次の4つのフェーズで構成。順にページを追っていけば、最後は、'CONGRATULATIONS'。フェーズの終わりにクイズがあったりして、おちゃめ。

    • Tour: 各サブジェクトの主要サイト紹介
    • Discover: インターネットサーチのスキルアップ
    • Review: インターネットリソース評価
    • Reflect: 学習、教育、研究での実践応用

  • おまけ

EEVLのシンボルはちょっとあやしいエジプト目 →

なぜだろう?とおもっていたら・・・。

古代エジプトは、工学や数学に秀でていた。この目はヒエログリフにある邪悪を退けるシンボル「ホルスの目」。新しいサービスへの「目」を持ちつづけるEEVLサービスのたのもしいイメージであり、いつもカタログに加えるリソースを探している「目」なのだそうです。 

ちゃんとした英文は → HOME>ABOUT>BACKGROUND

EEVL: http://www.eevl.ac.uk/index.htm




今回のまとめ

「イギリス図書館ツアー報告」というタイトルで8人の方がリレー形式で報告してくださった、今回の勉強会。

おひとりおひとりの発表から、海外見学旅行でのコツ・心得を学びました。

 一、海外旅行自体、これこれを学ぶため・知るため・調べるためにという、目的先行・課題先行でいく。

 二、インターネット全盛時代では、海外であろうとどこだろうと、調査・見学に距離を感じる必要はない。

 三、あらかじめテーマを決めて、どこへ行ってもその視点で見る。

 四、自分とこの図書館と照らし合わせて見る。

 五、もらえるものは遠慮なく全部もらってくる。

 六、イギリスに行ったら、アメリカを思い出す。

 七、ネックになるポイントは、ほっといても複数の人が覚えてくれている。

 八、楽しい想い出は最良の記録である。

 そして番外、8人でひとり10分の持ち時間の場合、2時間では終わらない。

(江上敏哲 京都大学附属図書館情報管理課目録掛)

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