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勉強会の予定・記録

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2002-07-12

第33回 First year をふりかえって : UCLA情報学科のカリキュラムと、UCLA Library System について

22:09 | はてなブックマーク - 第33回 First year をふりかえって : UCLA情報学科のカリキュラムと、UCLA Library System について - 勉強会の予定・記録

日時

2002年7月12日(金)

会場

附属図書館3階研究開発室

発表者

児玉優子氏(UCLA 大学院教育・情報学研究科 情報学科 - Department of Information Studies, Graduate School of Education and Information Studies)

参加者

堀部、藤原、井上、長谷川、飯田、天野、中塚、赤木、高城、楠見、山中、

江上、大橋、川村、赤澤

発表内容

powerpoint

今回のまとめ

今回は、アメリカでの留学から一時帰国された児玉優子さんに、在学中のUCLC(Universiy of California,Los Angeles)でのお話を伺いました。

児玉さんの所属学部、Departmento of information Studiesは、三学期制を採用しており、3科目を3学期、2年間の学習を行うそうです。授業内容としては、メディアコミュニケーション、情報概論、サービス論といった基本的なものから、電子的記録の活用法、資料の取捨選択法、動画の保存学といったものまであり、日本とはひと味違うアメリカの図書館学が伺えました。印象深かったのは、どんなものでも残しておくヨーロッパと違い、歴史が浅いアメリカでは、古文書を保存するにも、いらない物はどんどん捨てていく、ということでした。国民の、自国の歴史に対する考え方が、資料の保存法を決定する、考えてみれば当たり前のことなのでしょうが、一応歴史ある日本人である我々も、そういえば総て保存しておく傾向が強いな、と思うと、なかなか興味深いです。

また、授業を受けるに当たっては、もちろん語学の壁があるわけですが、英語の授業がかなりあるのと、レポートなどを書く際に、ネイティブや留学生がボランティアとして下読みをしてくれるなど、サポートシステムが充実しているとのことで、総て自力でやらなければならない日本と比べると、かなり先を行っている段階でした。留学生に図書館の資料を有効に利用にしてもらうためにも、これから図書館、教員で取り組んでいかなければならない課題なのでは、と思います。

その他、オンラインリファレンスを24時間、週7日間実施していたり、カリフォルニア地域でコンソーシアムを組んで、ジャーナルを購入して、オンラインジャーナルを充実させていたりしているとのことです。学外からでも利用できるので、遠方からの学生でも、調べ物が自宅で行いやすく、評判が良いようでした。もちろん、書架への返本にかなりのタイムラグがあったり、OPACのレコードに、重複や未統合な物が多いなど問題点もいくつかあり、規模が大きいためか、分類や配架にも雑な一面が見られるようでした。

気になったのは、アメリカでのライブラリアンのイメージで、どちらかといえばネガティブな捉え方をされているのでは、とのことでした。私が勉強に使っていた本では、専門職として社会的に認められている、と書いてあったので、意外に思いましたが、そういえばその本の例では、司書としてのプライドを持って仕事をしている云々の例として引かれていた映画、「ハムナプトラ」に出てきた女性ライブラリアンも、実際見てみたら、むしろ変わり者的なイメージで描かれていたような。

日本での、「公共図書館の職員=本を読んでいて暇そう」、「大学図書館の職員=お役所仕事で、しかも偉そう」もけして良いとは言い難いですが・・・。

楠見牧子(京都大学経済学部図書室)

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