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勉強会の予定・記録

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2003-04-24

第43回 図書館のミッション・ステートメント(使命声明)

02:03 | はてなブックマーク - 第43回 図書館のミッション・ステートメント(使命声明) - 勉強会の予定・記録

日時

2003年4月24日(木)

会場

附属図書館3階研究開発室

発表者

赤澤久弥(京都大学工学研究科・工学部電気系図書室)

配布資料

  • レジュメ




  • 参考文献等

1.「ミッション」とは?



2. 大学評価の動きと「ミッション・ステートメント」

2-1. 国の政策


2-2. 大学の対応


2-3. 国立大学法人化へ



3. 企業におけるミッション・ステートメント



4. 非営利組織におけるミッション・ステートメント



5. マーケティングとミッション・ステートメント


6. 「広報」としてのミッション・ステートメント


7. 図書館のミッション


参考情報

    • 児玉さんよりご紹介いただいた本

『Strategic planning for nonprofit organizations : a practical guide and workbook / Michael Allison, Jude Kaye』 Wiley, 1997

    • ミッション・ステートメントの調査と事例報告

『Mission Statements for College Libraries / compiled by Jamie A. Hastreiter, Marsha Cornelius, David W. Henderson. -- 2nd ed.』 ALA, 1999

    • ミッション・ステートメントについての論考

Stephanie Rogers Bangert(1997). Values in College and University Library Mission Statements : A Search for Distinctive Beliefs, Meaning, and Organizational Culture. Advances in Librarianship 21, 91-106.

    • 赤澤久弥「図書館のミッション・ステートメント」 大学図書館問題研究会第34回全国大会 図書館経営分科会報告(2003年8月24日)

  レジュメ

  配布資料

今回のまとめ

「ミッション・ステートメント」は日本において「社是・社訓」や「建学の理念」として用いられている。最近作成され始めた図書館におけるミッション・ステートメントとは図書館の役割、図書館とは何か?という理念を明確にしたものであり、図書館利用者・職員皆で共有されるべきものである。しかし、日本の国立大学におけるミッション・ステートメントは独立行政法人化をはじめとする国の政策、つまり外圧に押されて出てきたものであり、大学の将来計画の基礎となるはずの「基本理念・長期目標」についても教官主導で進められ、大学の構成員皆で共有されているとは言い難いのが現状である。

 大学を巡る社会状況が急激に変化している中で、これまで明確にされなかった図書館の存在理由をミッション・ステートメントという形で外部に示すことはPRの面においても有効であると考えられる。ただ利益追求という目標を社員全てが共有する企業とは異なり、同一学内であっても利用者や蔵書構成などにおいてそれぞれの特徴を持つ各図書室の意見を統一することは容易でないと予想される。また複数図書室の意見を集約して柔軟性を持たせたようとすると、どのミッション・ステートメントも無個性的になってしまうのではとの指摘もあった。しかし図書館には必ず共通する理念が存在するはずであり、ミッション・ステートメントが皆で共有され、長いスパンでのよりどころとなればよいと思う。

山口直子(京都大学数理解析研究所図書室)

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