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勉強会の予定・記録

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2008-09-12

第103回 京都大学の歴史

23:01 | はてなブックマーク - 第103回 京都大学の歴史 - 勉強会の予定・記録

日時

2008年9月12日(金)

場所

京都大学百周年時計台記念館1階歴史展示室

発表者

西山伸氏(京都大学大学文書館准教授)

参加者

安原、林、塩野、中本、山本(奈)、高城、石原、渡邊(伸)、坂本、天野、岡本、宮嶋、北川、大西

当日の質問と回答

Q: なぜ東京=一高の次は,京都ではなく仙台が二高として選ばれたのか?

A: 分からない.そういえば陸軍師団のナンバリングも第1師団が東京で,第2師団が仙台になっているが.


Q: 資料公開のための電子化は考えているか?

A: 今月(9月)下旬に検索システムを公開する.本文はなくメタデータのみだが,キーワードと階層構造による検索をサポートしている.


Q: 具体的にはどういうシステムか? EADを採用している?

A: EAD(*)は使ってない.

※補足。EAD(Encoded Archival Description : 符号化記録史料記述)は,アーカイブズ(記録史料)の電子的検索手段の符号化のためのデファクト スタンダードの規格です。下記サイトに詳細な解説があります。

五島敏芳(国文学研究資料館)「EADの概要と日本における動向 : 国文学研究資料館の事例紹介を中心に」


Q: 大学のアイデンティティが変わることはあるのか?

A: ある(立命館の例).


Q: 学生生活に関する資料に関してはどのように収集しているか?

A: 個人からの寄贈や学生部の資料などからが中心、大学生協から資料提供されることもある。


Q: 京都大学の歴史に関する講演などの需要は?

A: 学内でのニーズはある。全学共通科目(学生対象)のほかに、初任者研修(事務職員対象)、シニアキャンパス、ホームカミングデイなどで講演をおこなったことがある。


Q: 附属図書館で参考調査を担当していたとき、学外からお越しになった方からよく 京都大学の歴史についての質問を受けました。内容によっては文書館もご案内し ていたのですが、そういった意味でも、文書館と図書館の連携が今後さらに必要 ではないでしょうか?

A: そうですね。あとは博物館との連携も重要です。個人的なつながりはあります が、公式にはまだまだです。図書館の方には京都大学の歴史について語れるようにもっと知っていただきたい。


Q: 文書の保存対策はどのようになっていますか?

A: 不充分なのが現状です。時計台の建物内にある書庫では都合上、防火設備はスプリンクラーのみですし、 常時温湿度管理もできない。近衛の書庫はさらにあまりよくない状況。今後の課題です。


Q: 観光客などのために、学生ボランティアにガイドをさせたりしていますか?

A: 文書館ではおこなっていないが、大学生協が組織をつくってやっているようです。ときどき資料室にガイドがグループを連れてやってきます。


Q: 以前先生が、京都大学の「自由の校風」の発祥は新聞のコラムであるとの説明を されているのを聞きました。もう少し詳しく教えて下さい。

A: たしかに、エリート養成校であった東大とのライバル意識から京大の自由の校風 を強調する文章が読売新聞で連載されたのが始まりで(※)、それ以来さまざまな形で語り直され、今日では京都大学の基本理念の文章に「自由」という単語が 何度も使われるほどになっています。

※補足。明治期のこの連載は、現在、講談社学術文庫に収録されています。

東西両京の大学 : 東京帝大と京都帝大 / 斬馬剣禅〔著〕 -- 講談社, 1988.11, 301p. -- (講談社学術文庫 ; [853])

参考URL

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