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勉強会の予定・記録

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2009-05-22

番外編その11 「ちゃいな日記: 一塔湖図」

22:08 | はてなブックマーク - 番外編その11 「ちゃいな日記: 一塔湖図」 - 勉強会の予定・記録

日時

2009年5月22日(金)

場所

京都大学附属図書館 4F スタッフラウンジ

発表者

野間口 真裕(京都大学工学研究科図書掛)

参加者

坂本, 安原, 塩野, 江上, 渡邉, 菊池, 上山, 辰野, 石原, 天野, 古賀先生, 渡邊, 林, 大西

アジェンダ

  • 講演1h
  • スライドショー30min

資料

  • レジュメ

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補足: 訪問先と Google 等との関係は? (林 豊)

今回の出張では 5館 + 1組織を訪問しました.

  • 上海交通大学
  • 上海図書館 (公共)
  • 中国国家図書館 (国立)
  • 北京大学図書館
  • CALIS
  • 清華大学図書館

まず,中国では Google のシェアが低いことに注意です.中国発の検索エンジン会社である百度 (Baidu) がトップシェアを誇っていて,数字は調査によって異なりますが,6~7割は Baidu だと思ってよさそうです.

そこで Google 等との関係ですが・・・

上海の2館ではそういった話は聞けませんでした.上海交通大学はそもそも時間がなかったせいかもしれません (アポも取れてなかったし).上海図書館では海外というより上海市の図書館ネットワークの管理・運営の話が印象的でした.例えば "one card system" と何度も聞きましたが,利用者カードの共通化に大変苦労されてる様子でした.

中国国家図書館と清華大学図書館は OCLC に書誌データを提供しているそうです.というものの,国家図書館ではまだ第1回目の提供が終わってない状態だと言ってました.そんなに時間がかかるものなのでしょうか.少なくとも CNMARC から MARC21 への書誌フォーマット変換は必要ですが・・・

北京大学図書館は OCLC には書誌データを提供していませんでした (参加するのにお金がかかるからと苦笑交じりに聞きました).その代わりではありませんが,先ほどの百度に提供しています.百度の創業者 Robin Li が北京大学信息管理系 (信息 = 情報,図書館情報学もここに含まれます) の出身という縁によると話していました.この関係は Google Book Search における Larry Page -- University of Michigan の関係に似ていて羨ましく感じます.

http://current.ndl.go.jp/node/4067

清華大学では,図書館ではありませんが清華大学出版社が Google Book Search に参加しています.実際,GBS で「清華大学出版社」(華は簡体字で) と検索してみると数千のデータがヒットします.日本でも玉川大学出版部や東京電機大学出版局が参加してますよね.

中国国家図書館は2009.4にオープンした LC の World Digital Library プロジェクトへ参加しています.出張では,4月にパリで開催される WDL の会議で国家図書館から提供する20 種類の中国語のコンテンツについて発表をおこなう予定と聞いていました.その会議についてはカレントアウェアネスではまだ見かけていませんが,以下の情報があるようでした.

http://www.nlc.gov.cn/en/news/nlcnews_2009042901.htm

http://www.loc.gov/today/pr/2009/09-082.html

http://portal.unesco.org/en/ev.php-URL_ID=45144&URL_DO=DO_TOPIC&URL_SECTION=201.html

海外製図書館システムではユーザグループが活発です.早稲田大学図書館が館報「ふみくら」で Innovative User Groups について積極的に情報発信してくれているのはご存知の方がいらっしゃるかもしれません.

http://innovativeusers.org/

http://www.exlibrisgroup.com/category/UserGroups

特に,Ex Libris は最近 EL Commons というプラットフォームを立ち上げてユーザへシステム開発への参加を促しています.こういうのも国内ベンダにはない魅力のひとつです.

http://current.ndl.go.jp/node/8265

さて,プレゼンでお話したように訪問先図書館はすべて海外製図書館システムを使っており,ユーザグループ等にも積極的にコミットしている印象があります.例えば,Ex Libris が発表した bX という論文レコメンデーションサービス (2009.1発表,2009.5リリース) について,清華大学でお会いした Jiang Airong がコメントを寄せていて驚きました.(Ex Libris Announces bX Web 2.0 Usage-Based Scholarly Recommendation Services - Press Releases January 22, 2009.)

Prof Jiang Airong of Tsinghua University Library, in Beijing, notes that "in today’s research environment characterized by exponential growth in the volume of online resources, new tools for discovery are required, as well as new methods for evaluating scholarly material. The bX recommender service is a valuable first step for our users."

プレゼンでサブジェクトライブラリアンについて触れてましたが,彼女は "Prof" と表されていますね.Jiang Airong は清華大学図書館の副館長で,電子図書館を担当しています.館内ツアーもしてくださいました.

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